ベランダビオトープ 作り方

ビオトープの浸透

 

 

ビオトープの概念では、ある生物を保護するとしても、その生物単体の採取を規制するだけを手段としているわけではありません。むしろその生物の餌となる生物や繁殖地、餌となる生物が食べる植物なども関連するわけで、そうした自然生態系全体を維持することが求められています。

 

ビオトープの浸透は教育における利用価値も大きくなっています。特に子供達に対して、そこに住んでいる生物も含めて環境自体の魅力が大きく、実際に手に取り、汚れることも体験教育として効果が高いと評価されています。
水田を想定した浅い池は「田んぼビオトープ」などと称されています。

 

もう少し具体的にビオトープの条件を述べますと、それは「ひとつながりの生態系、食物連鎖を維持していること」となります。自然の水草、水生植物、プランクトンや、小さな魚、昆虫、昆虫の幼虫などが食物連鎖の中で自然環境として成り立っているシステムとなっています。これを子供達に学ばせようと全国各地にビオトープが増えつつあるのです。

 

2001年から導入された総合的学習の時間の取り組みとしても注目されています。このビオトープをもっと身近に経験したいということで、家庭でのビオトープの取り組みも注目されています。

 

家庭でのビオトープでも、本来の意味に近い形として、地域の動物が来訪して食物や水を補給するなども充分可能で、地域の生態系を保護、促進する目的を持つことができます。これは土のある庭だけではなく、ベランダ園芸等でも可能で、ベランダビオトープという言葉も定着しつつあります。