家庭のビオトープ
ここまでの説明でビオトープというものがどういうものなのかが大体わかったと思います。ビオトープではなくても、庭に池や水のある空間があればいいなと思う人は多いと思います。
ただ未経験者の場合は、そうしたことに憧れていても、現実面でのスペースや管理、コストの面などで無理だとあきらめてしまうのが普通かもしれません。
しかし最近はいろいろな対応品が登場しているので、個人の家でも充分ビオトープが作れるようになってきています。
庭のある人の場合でも、最近は容器として睡蓮鉢のような陶器類、プランター等のプラスチック製容器、発泡スチロール製品などを利用する人が増えているようです。
植物は生育を促進するために鉢から出して植えることが普通でしたが、最近は、植え替えや他の植物との共存が容易になることから、鉢のまま容器の底に沈める場合もあります。植物には湿地植物、抽水植物、浮葉植物、浮水植物等がありますが、それぞれに適した植え付けも難しくありません。
次は魚ですが、まずはメダカが代表的で、他には規模や環境に応じてフナ、ドジョウ等も入れられることがあります。
老廃物やコケの掃除ということではヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビなどのエビ類、また、タニシやオタマジャクシ等も導入され、ここまでは個人のビオトープでも充分可能です。